2012年6月5日火曜日

LA & Rock'n' Roll Heroes

1950年代の音楽が好きだ。とくに50年代中期に全盛期を迎えたRockabilly。

今回のUS出張では幸いにも週末を一度過ごせたので、Rockabilly関係の出来事を紹介。


ここ15年間ほど米国ではRockabillyシーンが盛り上がっている。

その筋には有名な Viva Las Vegasというイベントも今年で15回目となった。チケットが早々と売り切れるほどだ。来年の開催場所のホテルの予約はすでに満杯だとか。また、LAのクラブで会った人達とのちょっとした会話では、「来年のVivaには行くのかい?」というのが定番だ。

そんな彼らの基本中の基本、まずはEddie Cochran関係の出来事。



高校生のときから自分もファンで、彼のと同じくGretschブランドのヴィンテージギターを持っている。
そのEddie Cochranだが、残念なことに21歳の時に交通事故で亡くなっている。不幸にもBuddy HollyやRichie Valenceなど、当時のロックスターは若くして亡くなっている例が多い。
去年、Facebookを通じて自分の出張先から車で10分ほどのところにEddieのお墓があることが分かった。その時にお墓参りにチャレンジしたのだが、残念ながら広大な敷地の中で彼のお墓を探すことは不可能だった。

その後LAの友人Darlaに聞いてみたら、「オフィスに行くと場所を教えてもらえるよ」とのこと。今回はアメリカのMemorial Day(戦没者追悼記念日)の週末、再度チャレンジしてみた。

オフィスで敷地の地図をもらい、およその位置にマークを付けてもらった。そして花束を買ってからそのエリアを数分間探してみた。けれどなかなか見つからず、「もしかして間違った場所を教えられたのか、もう一度確認しに行こうか」などと思ったほどだ。

けれど、その数秒後、彼のお墓の目の前に立っていた。頭の中でEddieのCherished Memoriesが流れた。

花を添え、撮った写真がこれ。



次はElvis Presley。
日本ではモミアゲの中年太りのイメージを持つ人が多いと思うけど、間違いなくロックの神様で、Sun Records時代の曲は傑作揃いだ。
その彼に関係するビックリする品が友人のIsaiahとDarlaが経営するMy Baby Joにあった。
Elvisの人気が爆発する前の1954年頃、マネージャーのパーカー大佐と一緒にレコード会社と契約するために売り込みに回った。
そのレコード会社の中のひとつにDot Recordsがあった。Elvis達はその経営者の息子に木製の玩具のワゴンを贈った。それが、驚くことにまだ残っていて、My Baby Joに居場所を移していた。Dot Recordsの経営者の家が売却されることなく、そのままとなっていたためにこのワゴンが偶然残っていたそうである。

近日中にMy Baby Joに展示される予定だけど、特別に見せてもらった。それはそれはもう鳥肌モノだった。まさにRockabilly創世期の品物が友人のお店にあったのだから。




その次はRichie Valence。
1959年に17歳の若さで亡くなったミュージシャン。La Bambaのヒットを飛ばし、1990年代には映画にもなった。
2008年にできたというGrammy Museumの4Fで"Trouble in Paradise: Music and Los Angeles, 1945-1975"という特別展示が行われている。(6/6追記:6/3にこの特別展示は終了したとのこと。)
そこにはLAにゆかりのあるミュージシャンの品々が展示されていて、その中にRichieの着ていたシャツ、ギター、レコードのサイン、そして彼のおばあさんがLa Bambaの歌詞を教えた時に書いたというメモが展示されていた。
残念ながら撮影禁止だったので写真は無いが、ここの6枚目の写真にある赤いシャツが彼のものだ。(期間限定の展示だからいつまでリンクが残っているか・・・)
その展示のすぐ近くにジュークボックスがあった。残念ながらRichieの曲がそこにはなかったが、彼はLittle Richardが好きだったようで、オイラは思わずTutti Fruttiをかけた。


最後はGene Vincent。
彼はEddie Cochranが亡くなった事故で同じ車に乗っていた。事故では助かったものの、1971年に36歳で亡くなっている。
Jeff Beckも彼の大ファンでカバーアルバムを出している。元ギター弾きのオイラとしてはGeneのバンドのCliff Gallupの弾くギターにしびれたっけ。

LAの滞在最終日、北部にGeneのお墓があるのでお参りした。もう勝手は分かっている。オフィスで若干年齢の行った女性に「Gene Vincentのお墓はどこ?」と聞くと、「あらGene Vincentのところに来たのね、もし分からなかったら戻って来て、連れて行ってあげるから。」と、丁寧に対応してもらった。
残念ながら花を買えず、準備していかなかったことを後悔した。次回はちゃんと準備して行くつもりだ。




今回はオイラの1950年代のヒーロー達に少しだけ近づくことができ、忘れられないLA滞在となった。

唯一の心残りはThe Cochran Clubのことをすっかり忘れていたことだ。次回LAに行く時には忘れずに行くぞ。